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血糖値にやさしい糖?【果糖】

2019.08.20

 果糖は自然界では主に果実に含まれ、砂糖の約1.7倍の強い甘味が特徴です。

 ブドウ糖やショ糖(砂糖:組成は、ブドウ糖+果糖)に比べ、肝臓で代謝される

スピードが早いため、運動中など速やかにエネルギー補給したい場合に便利です。

 インスリン分泌の反応も無いため、スポーツドリンクにもしばしば添加されます。

 運動中に、いたずらに血糖値の変動を生じてパフォーマンスに支障を来す事を避ける為です。

 

 その反面、果糖は肝臓での代謝スピードが速い為、余剰摂取分が速やかに中性脂肪に合成される

『太り易い』糖分でもあります。

 また、肝臓で果糖を多量に代謝する際、尿酸の生成も促されます。このため尿酸の代謝

(尿酸値)に注意が必要な方は、果糖の摂取量に留意する必要があります。

 

 1日に、掌にのる位の量、生の果物を摂る程度ではまず問題ありません。

 けれども糖分の濃縮されたドライフルーツや、ジュース・アイスクリーム・菓子類など甘味料を

添加した加工食品の摂取量には注意が必要です。果糖の摂り過ぎを避けるためです。

 

  砂糖は低温になると甘味が弱く感じられるようになりますが、果糖は40℃以下では砂糖よりも

甘さがより強く感じられます。このため、ジュースやアイス類には、特に果糖が頻繁に利用されます。

 加工食品に添加される果糖は、工業的に製造出来て価格が安く、混和後に沈殿・結晶等の変化を

し難い混合糖液(果糖ブドウ糖液糖、ブドウ糖果糖液糖 など)の形での添加が多いです。

 液体で、他の糖類とも混ざった状態での摂取は、口にした量の把握が難しいものです。

 また、加工食品を利用する機会が多いと、無意識に果糖を口にする機会も増え易くなります。

 加工食品を購入する際には、原材料表示をよく確認し、上手に利用しましょう。

 

【注意!!】

 糖尿病治療中の方が低血糖の際、血糖を上げるために摂取する糖分はブドウ糖です。

ブドウ糖が手元にない場合はショ糖(砂糖:組成はブドウ糖+果糖)を摂取しましょう。

 果糖では血糖値は上昇しません。 低血糖は命に関わります。

 携帯している糖や甘い飲食物の糖の種類は、あらかじめ確認しておくようにしましょう。

 

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