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【皮膚と栄養】111 脂質の摂り方が足りないと?

2022.02.28

こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です

今回は、『脂質の摂り方が足りないと?』についてのお話です

脂質は各種食品に幅広く含まれ、たん白質と共に体の組織や働きを支える成分です

~ 脂質には①~⑦のような働きがあります ~

① 生命活動や身体の働きを支える各種ホルモンの原料になります

② 皮下脂肪や内臓脂肪といった体脂肪として

  外部からの衝撃や温度変化から、脳・臓器・骨・筋肉、体温を保護、維持します

③ 女性の場合、体脂肪率が一定の率を越えると生殖機能を成熟・保持します

  (一定のレベルを割ると生殖機能よりも生命の安全性を優先します)

④ 腸内での脂質分解により生じる脂肪酸は、腸管を適度に刺激しお通じを整えます

  また脂肪酸の一部の種類は腸内善玉菌のエサとなり、善玉菌の増殖を助けます

⑤ 脂肪の構成成分である各種の脂肪酸の中には、体内で作ることが出来ない

  『必須脂肪酸』も数種有り、これらは飲食物から摂る必要があります

  (皮脂の『質』に関わり、皮膚のバリア機能にも影響します)

⑥ 脂質の摂取によって、脂溶性ビタミンの摂取量・吸収率が増します

  (脂溶性ビタミンのAやEなどは、皮膚の健康を保つ役割が大きい成分です)  

⑦ 脂質は皮膚のバリア機能の関連成分で、乾燥や刺激から守ります

               

飲食物から摂るエネルギー量や脂質量が足りないと

体の組織や機能を保つための脂質もエネルギー源として消費されてしまいます

糖質・たん白質・脂質は適正な比率でバランス良く摂り

過不足なくエネルギー量(カロリー)を確保しましょう!

 

*減量のための食事制限中も、特に④⑤⑥⑦に必要な脂質は摂りましょう!

 バターやドレッシング、サラダ油など脂質の多い食品は、取り混ぜて大さじ1強程度が

 1日の目安量です

 

 

 

              

 

 

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