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【皮膚と栄養】115 脂質と腸内環境

2022.03.08

こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です

今回は脂質の摂り方と腸内環境についてのご紹介です

脂質は体内で大切なたくさんの働きを担っています

【皮膚と栄養】111で紹介した内容の他にも次のような働きがあります

脂質を消化分解すると『脂肪酸』という成分がつくられます

 脂肪酸は腸内の酸度(PH)を下げ、善玉菌の増殖を助けるとともに

 腸を適度に刺激し、お通じを助けます

脂肪酸は分子のサイズにより長鎖脂肪酸・中鎖脂肪酸・短鎖脂肪酸に分類され

 短鎖脂肪酸は大腸の粘膜細胞のエネルギー源となり、大腸の健康を支えます

 なお短鎖脂肪酸は脂質で摂取する他、善玉菌が食物繊維をエサとし代謝した際に腸内で生成されます

       

もし脂質の摂り方が不足すると、脂質の良い働きが十分に得られません

特に皮膚の角質のバリア機能を保つには、脂質が必要です

また、皮膚・粘膜細胞を健やかに保ち酸化を防ぐ働きをする脂溶性ビタミンは

脂質の摂取量が減ると、摂取・吸収量が減少してしまいます

 

逆に脂質を過剰摂取すると、分子が大きいため、消化に長時間かかってしまいます

腸内に留まる時間が延長すると、その間に作られる有害成分量が増え、腸内環境の悪化

腸のバリア機能低下、ひいては全身への影響を生ずる要因となります

有害ガスであるアンモニアの例を挙げると、腸管から多く吸収され全身に巡った場合

強い体臭や、肌荒れ・くすみ・吹き出物やかゆみ等々の肌トラブルの要因となります

 

このため、脂質は体内で速やかに利用・代謝・排出のできる適量の摂取が大切です

脂質の目安摂取量は、1日の摂取量エネルギーの20~30%程度です(1g=9kcal)

飲食物にもともと含まれる分や、これを抽出した油脂、油脂を添加した調味料や加工食品

多く含まれます

腸内不要物の排出を促す食物繊維や十分な水分の摂取も、併せて意識して行いましょう

 

 

 

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