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【皮膚と栄養】160 栄養成分のイメージと実際⑳ ゼリーと寒天
2022.06.03
こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です
今回はゼリーと寒天のお話です
ゼリーを固めるゼラチンは、魚や動物の皮・腱・骨髄が原料の動物性たん白質の食品です
これらに含まれるコラーゲンを煮溶かすと変性し、ゼラチンになります
ゼラチンを摂ると体内で消化酵素によりコラーゲンペプチドとなり、吸収・利用されます
マシュマロや煮こごりの弾力も、ゼラチンによるものです
なお、たん白質消化酵素が多い生の果物をゼリーに加えるとゼラチンが分解されてうまく固まらないため、加熱して酵素の働きを無くしてから加えます
寒天は、海藻を煮て溶け出た粘液質を冷やし固め、凍結乾燥した植物性食品です
棒寒天・糸寒天・粉寒天などがあり、水にふやかしたものを和え物や汁物の具にしたり 煮溶かして食材や液体に混ぜ固める『寄せもの』に使用します
水ようかんやこはく糖などの菓子の他、野菜や豆などを調味液で固めた料理もあります
そして寒天はたん白質分解酵素の影響を受けないため、酵素を含む生の食材を加えても固まります
また、寒天は食物繊維のため、腸内環境やお通じを整えます
腸内環境はお肌の状態にも関連しますね
このようにゼラチンと寒天は原料や性質が異なりますが、いずれも皮膚の健康に大いに役立ちます
食事や間食にもっと活用しましょう!
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