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【皮膚と栄養】204 酪酸菌
2022.07.26
こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です
今回は酪酸菌のお話です
腸内善玉菌の一つである酪酸菌は大腸に存在し、水溶性食物繊維やオリゴ糖をエサとして繁殖・活動します
酪酸菌がエサを摂取したあとに出来る発酵分解物が、短鎖脂肪酸の酪酸です
酪酸は腸内を善玉菌の繁殖に適した酸性にします
また、大腸粘膜の栄養源となり大腸粘膜の分泌を促すことでスムーズな排便と助けると共に腸のバリア機能を強化します
大腸は水分を吸収し便を形成・排出する器官ですが、もし有害物が腸壁を通過して血流に乗り全身に運ばれると、皮膚や身体の健康に悪影響を及ぼします
このため酪酸菌の存在意義は大きいです
それなら、酪酸の豊富な食品やスキンケア製品の活用がベスト!・・・ではありますが 酪酸は臭気が強く、それは潰れた銀杏の実や蒸れた足裏のニオイにも例えられます
このため、酪酸菌や酪酸そのものを添加したスキンケア製品は流通していないようです
酪酸菌や酪酸が豊富な食品は納豆・糠漬・長期熟成のナチュラルチーズ・くさやなどで 発酵が進むほどニオイも強まります
なお、これらの食品を毎日まとまった分量で摂り続けることは難しいですが、現在は酪酸配合の(ニオイの気にならない)整腸剤やサプリメントも市販されています
こうした製品も上手に取り入れ、無理なく腸活を継続しましょう
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