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【皮膚と栄養】234 スキンケア品の食品成分⑱ 油脂

2022.09.03

こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です

スキンケア品の原料は食用と共通するものが多く、数回にわたり幾つかを紹介しています

今回は油脂(液体の油・固形の脂)です 

化粧品(医薬部外品である薬用化粧品を含む)の油脂には、次のような多種多様な素材が使用されています

アーモンド アボカド アマニ オリーブ カカオ 杏仁 グレープシード コーン  ゴマ 小麦胚芽 米ぬか 米胚芽 紅花 ヒマワリ種子 大豆 トウモロコシ油 落花生 パームやし ピスタチオ ヘーゼルナッツ マカダミア種子  

これらの使用目的は、主に次の3点です

エモリエント:肌表面に膜を張り水分を閉じ込めて潤いと柔らかさを保つ

基剤:化粧品成分の7割以上を占め、固形、ゲル状、液状などの形状を作る

溶剤:化粧品の成分を均一に溶かし込む            (参考:化粧品成分オンライン)

なお、種子・胚芽・実から抽出した油脂は抗酸化作用のあるビタミンEが豊富ですが、化粧品成分として精製する際には除去される場合があります

このため(不飽和脂肪酸の多い)酸化し易い油脂を含む製品には、抗酸化ビタミン(CやE)などが添加される場合もありますが、取扱いの際にも酸化による変質を防ぐひと工夫をすることが望ましいです

例えば

チューブの中の空気を抜く・使用後すぐにキャップをしめる・クリームは表面を平らにならして凹凸を減らす (製品の空気に触れる面積を減らす)

暗冷所で保管する   清潔なスパチュラや手指で取り扱う

などです

これらは食用油脂の取り扱い方とも共通します

 

 

 

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