たべ新聞

0

化粧品

【皮膚と栄養】249 化粧品の食品成分㉜ キウイフルーツ

2022.09.24

こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です

スキンケア品の原料は食用と共通するものが多く、数回にわたり幾つかを紹介しています

今回はキウイフルーツビタミンCや食物繊維の非常に豊富な果物です(以下、キウイ)

そして、突然ですが皆さんは、マタタビの実を見たことがありますか?

親指の先ほどの大きさで、虫の寄生した『虫こぶ』の無い果実の外観は毛の無いキウイで断面の放射状の姿もキウイに似ています

これはキウイがマタタビと近縁のマタタビ科マタタビ属の植物であるためです

なお、猫が好み酔ったようにじゃれるマタタビの成分は、キウイの枝・葉に多いものの実には無く、猫に実を与えても反応しません

ちなみに同じマタタビ科マタタビ属のサルナシ(猿梨)は、外観も断面もまさにキウイの縮小版で、『キウイベリー』『ベビーキウイ』の名で稀に市販されています

化粧品(医薬部外品である薬用化粧品を含む)に添加されるエキス成分は次のような目的で添加されます([ ]は医薬部外品表示)

●キウイエキス[キウイエキス]

   保湿 多く含む糖質により水分を引寄せ皮表を柔軟化し、角質バリア組織の破断

       を防ぐことにより保湿する(有機酸によるさっぱりした清涼感も伴う)

   ・色素沈着抑制 表皮基底層は通常はメラニンを取り込まないが、メラニン過剰等

           の条件下で取込んでしまう場合がある

           すると基底細胞の分断が滞り、ターンオーバーによってメラニン

           が排出できず皮膚への沈着を招く

           キウイエキスはこの基底細胞の分断を促して色素の沈着を抑える                                                          

なお、化粧品への配合量や通常使用下では、一般に安全性に問題ない成分と考えられています(参考:化粧品成分オンライン)

化粧品

2024.07.16化粧品
【皮膚と栄養】638 食品由来の化粧品成分⑨ 海塩(塩化ナトリウム)
2024.07.13化粧品
【皮膚と栄養】637 食品由来の化粧品成分⑧ レシチン
2024.07.12化粧品
【皮膚と栄養】636 食品由来の化粧品成分⑦ コメヌカ(米糠)エキス
2024.07.11化粧品
【皮膚と栄養】635 食品由来の化粧品成分⑥ コメヌカ(米糠)
2024.07.10化粧品
【皮膚と栄養】634 食品由来の化粧品成分⑤ ミツロウ(蜜蝋)
2024.07.09化粧品
【皮膚と栄養】633 食品由来の化粧品成分④ コムギ胚芽油
2024.07.08化粧品
【皮膚と栄養】632 食品由来の化粧品成分③ 炭酸水素ナトリウム
2024.07.06化粧品
【皮膚と栄養】631 食品由来の化粧品成分② カラメル
2024.07.05化粧品
【皮膚と栄養】630 食品由来の化粧品成分① スクロース 
2024.07.04化粧品
【皮膚と栄養】629 Mikiluce薬用保湿ミルクについて㊵ まとめ
ページの先頭へ

季節のこんだて

ミキ薬局おすすめ

健康のレシピ

スポーツ栄養