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【皮膚と栄養】290 栄養と皮膚炎④ ヨウ素不足

2022.11.05

こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です

栄養素の過不足は、皮膚の炎症を招く場合があります

今回は、ヨウ素(ヨード)不足による皮膚炎についての紹介です

ヨードは海藻類が主要な供給源です

魚介類も海藻をエサとする種が多く、日本のように海洋に囲まれ海産物の豊富な島国ではヨウ素の摂取に困難はありません

若い世代の魚離れが言われますが、それでも麺類・料理の出汁、スナック菓子・加工品に添加される旨味調味料、佃煮・缶詰・練り製品・ふりかけなど、何らかの形で海産物を口にする機会があります

このため、日本に居住する限りはヨウ素の欠乏症はまず発生しない、といえます

 

その反面世界に目を向けると、海の無い国や地域では、海産物を口にする機会が無い場合もあります

これらの地域では土壌のヨウ素含有量も少なく、土壌から農産物や畜産物に移行する量もわずかなため、慢性的な摂取不足による健康へのリスクを負うことになります

(ヨウ素を含む肥料を使用する場合を除く)

ヨウ素の欠乏は、乳幼児や胎児の発育をはじめ身体機能に多くの影響を及ぼします

皮膚に認められる欠乏症の例としては、むくみ乾燥などが挙げられます

このため、海の無い地域ではヨウ素のサプリメントが非常に多く流通しています

また諸国では保健施策として食塩にヨウ素を添加しており、この『ヨウ素添加塩』は実に世界の約7割もの家庭で使用されているそうです

(年齢・性別・宗教・経済状況等を問わず、誰もが毎日一定量を口にする食品への添加が考えられた結果、食塩が選ばれたそうです)

日本に住む私たちは、期せずして海から大きな恩恵(ヨウ素)を享受していたわけです

 

 

 

 

 

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