化粧品
【皮膚と栄養】447 こんにゃくいも
2023.06.01
こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です
私たちのお肌や身体、そしてそのコンディションは、食べたものによって作られます
日頃口にしている食品の特徴や食べ方をご紹介します
今回は、こんにゃくいもについてのお話です
こんにゃくいもはシュウ酸カルシウムというアク成分を多量に含むため、そのままでは生でも加熱調理をしても食べることはできません
例えば里芋の皮むきによる手指のかゆみや、若いパイナップルを食べた際の唇の刺激も、この成分の針状結晶によるものです
このためこんにゃく芋からこんにゃくを作る際には、アク成分を取り除く工程が重要です
まず、こんにゃくいもを粉砕または乾燥製粉したものに水を混ぜて、次に消石灰や木灰を水で溶いたアルカリ液(灰汁:アク)を加えてこね混ぜます
そしてこの塊を成型して茹で、お湯にシュウ酸カルシウムを溶かし出して除去します
この一連の工程により、アクの除去と共にこんにゃく特有の弾力が生じます
なお、こんにゃくの主成分はグルコマンナンという食物繊維と水分です
この食物繊維の一部は腸内細菌にエサとして利用・代謝され、代謝によって生じた成分は人体がエネルギー源として吸収・利用できます
ちなみにこんにゃく100g当たりの食物繊維量は2.2g、エネルギー量は21kcalです
食物繊維の整腸作用や腸管からの糖の吸収を緩やかにする働きを利用し、肌の状態を整え皮膚・身体の糖化対策を図ることができます
化粧品
- 2024.07.16化粧品
- 【皮膚と栄養】638 食品由来の化粧品成分⑨ 海塩(塩化ナトリウム)
- 2024.07.13化粧品
- 【皮膚と栄養】637 食品由来の化粧品成分⑧ レシチン
- 2024.07.12化粧品
- 【皮膚と栄養】636 食品由来の化粧品成分⑦ コメヌカ(米糠)エキス
- 2024.07.11化粧品
- 【皮膚と栄養】635 食品由来の化粧品成分⑥ コメヌカ(米糠)
- 2024.07.10化粧品
- 【皮膚と栄養】634 食品由来の化粧品成分⑤ ミツロウ(蜜蝋)
- 2024.07.09化粧品
- 【皮膚と栄養】633 食品由来の化粧品成分④ コムギ胚芽油
- 2024.07.08化粧品
- 【皮膚と栄養】632 食品由来の化粧品成分③ 炭酸水素ナトリウム
- 2024.07.06化粧品
- 【皮膚と栄養】631 食品由来の化粧品成分② カラメル
- 2024.07.05化粧品
- 【皮膚と栄養】630 食品由来の化粧品成分① スクロース
- 2024.07.04化粧品
- 【皮膚と栄養】629 Mikiluce薬用保湿ミルクについて㊵ まとめ