化粧品
【皮膚と栄養】484 トレハロース
2023.07.26
こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です
私たちのお肌や身体、そしてそのコンディションは、食べたものによって作られます
日頃口にしている食品の特徴や食べ方をご紹介します
今回は、甘味料のひとつであるトレハロースです
トレハロースは砂糖の5割弱の甘さで、麦芽糖と同じくグルコースが2つ結びついた糖です
(結合の構造が異なるため、各々性質の異なる糖になります)
小売店ではほとんど流通しておらず、もっぱら食品加工や化粧品製造、工業用に用いられているようです
トレハロースはデンプンのβ化(老化)を防ぐ働きや保湿作用、たん白質の変性抑制作用があるため、餅や餅菓子、カステラなどの製造時に利用されます
ちなみに自然界では、キノコ・種実・乾燥地域に生息する植物や、昆虫の身体組織などに含まれます
例えば干しシイタケが水にふっくらと戻るのは、トレハロースの保湿作用によるものです
以前は天然のトレハロースは希少で高額でしたが、国内企業がデンプンから製造する方法を発見したことで安価となり、食品や化粧品などに幅広く利用できるようになりました
他にも多様な生理機能が認められ、研究が進められています
化粧品成分としては、製品自体の保水のためにスキンケア製品に添加されるほか、加齢臭のもと(揮発性アルデヒド)の生成を抑える作用があることから、デオドラント製品にも利用されています
化粧品
- 2024.07.16化粧品
- 【皮膚と栄養】638 食品由来の化粧品成分⑨ 海塩(塩化ナトリウム)
- 2024.07.13化粧品
- 【皮膚と栄養】637 食品由来の化粧品成分⑧ レシチン
- 2024.07.12化粧品
- 【皮膚と栄養】636 食品由来の化粧品成分⑦ コメヌカ(米糠)エキス
- 2024.07.11化粧品
- 【皮膚と栄養】635 食品由来の化粧品成分⑥ コメヌカ(米糠)
- 2024.07.10化粧品
- 【皮膚と栄養】634 食品由来の化粧品成分⑤ ミツロウ(蜜蝋)
- 2024.07.09化粧品
- 【皮膚と栄養】633 食品由来の化粧品成分④ コムギ胚芽油
- 2024.07.08化粧品
- 【皮膚と栄養】632 食品由来の化粧品成分③ 炭酸水素ナトリウム
- 2024.07.06化粧品
- 【皮膚と栄養】631 食品由来の化粧品成分② カラメル
- 2024.07.05化粧品
- 【皮膚と栄養】630 食品由来の化粧品成分① スクロース
- 2024.07.04化粧品
- 【皮膚と栄養】629 Mikiluce薬用保湿ミルクについて㊵ まとめ