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【皮膚と栄養】679 食品由来の化粧品成分㊿ γ‐リノレン酸

2024.09.13

こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です

化粧品成分には、食品に含まれる成分が抽出・精製され、広汎に利用されています

数回シリーズで、それらのご紹介をします

今回は長鎖脂肪酸γ(ガンマ)‐リノレン酸です

γ₋リノレン酸は18個の炭素が鎖状に連なった構造に3つの二重結合を持ち、その一つ目が6番目の炭素になる(オメガ‐6脂肪酸)『多価不飽和脂肪酸』です

(ちなみにα₋リノレン酸はオメガ‐3脂肪酸です)

 

マツヨイグサの一種の種子から採れる月見草油や、カシス(黒すぐり)の種子から採れるカシス種子油に豊富に含まれる『必須脂肪酸』です

(体内でもリノール酸から生成ができますが必要量に満たないため、広義の必須脂肪酸に分類されています)

摂取したγ‐リノレン酸の代謝産物に抗炎症作用があるとされ、コレステロール・血糖値・血圧などへの作用を期待して植物油やサプリメントが市販されています 

なお、多価不飽和脂肪酸は不安定な構造で酸化し易く、酸化すると身体や皮膚に悪影響を与えます

このため、γ‐リノレン酸を含む製品は、なるべく空気(酸素)に触れないように密閉し、暗涼所で保管することをお薦めします

化粧品成分としては、

・製品の軟化

・皮膚覆って水分の蒸発を防ぎ柔軟性や滑らかさを保つエモリエント作用

などを目的として使用されます

また、γ‐リノレン酸を約9%含む月見草油も、エモリエント成分として使用されています

なお、月見草油にはパルミチン酸・ステアリン酸・オレイン酸・リノール酸等の脂肪酸も含まれています

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