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化粧品

【皮膚と栄養】684 食品由来の化粧品成分55 酢酸 

2024.09.24

こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です

化粧品成分には、食品に含まれる成分が抽出・精製され、広汎に利用されています

数回シリーズで、それらのご紹介をします

今回は飽和脂肪酸の一種である酢酸です

 

酢酸は炭素数2個の短鎖脂肪酸で、酢(食酢)に含まれます

酢を料理に用いると、酸味の刺激が胃酸の分泌を促し、食欲や消化吸収を促進します

また、酢の物や南蛮漬けなどは、酢酸によって食品中のカルシウムが吸収され易いカタチなります

さらに酢酸には、血圧低下・血中脂質や体重の減少といった作用もあるとされ、注目されています

ほかにも、腸内細菌が水溶性食物繊維やオリゴ糖などをエサにすると代謝物として酢酸が作られ、大腸粘膜のエネルギー源として利用されています

なお、醸造酢は酢酸菌の酢酸発酵によりお酒(アルコール)から作られますが、肝臓でも同様にアルコールから酢(酢酸)が作られます

けれどもそれはアルコールを無毒化する必要性に迫られ、肝臓に負担をかけて多量の水やビタミンを消費して行う代謝です

肝臓を使っての酢酸生成はほどほどに・・・

酢酸を含む化粧品成分は種類が多く、例を挙げるとデヒドロ酢酸と酢酸トコフェロールがあります

・デヒドロ酢酸はPH酸性により菌の活動を抑え(静菌)、製品の腐敗を防ぎます(防腐

・酢酸トコフェロールは、それ自体が酸化に弱いビタミンEの性質を酢酸との結合によって安定化させ、血行促進・(対象物質の)抗酸化作用の安定性を強化した成分です

 

 

 

 

 

 

 

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