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【皮膚と栄養】630 食品由来の化粧品成分① スクロース 

2024.07.05

こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です

化粧品成分には、食品に含まれる成分が抽出・精製され、広汎に利用されています

(酵素分解や発酵などの加工を伴う場合もあります)

今回から数回にわたり、それらの成分のご紹介をしたいと思います

 

まず初回はスクロース(蔗糖:ショ糖)です

グルコース(ブドウ糖)とフルクトース(果糖)各1分子が結び付いた構造です

サトウキビや甜菜(テンサイ=サトウダイコン=ビーツ)に多く含まれ砂糖が製造されるほか、野菜や果物にも含まれています

ためしに野菜ジュースの成分表示欄を見てみると、多くの製品にショ糖の含有量(g)が表示されています

そして、スクロースは最も利用頻度の高い甘味料であるほか、細菌の活動・増殖に利用される水分を奪い、食品の変質を防ぐ保存料としても利用されます(砂糖漬け・羊羹など)

また、泡立てた卵液やクリームの気泡に艶を出し、潰れ難く安定化させるほか、加熱すると焦げ色と粘度のあるカラメルができます

ほかにも、小麦粉や卵などのアミノ酸と糖が結びつくと、褐色になります

(調理の場合、香ばしい芳香も生じます)

この反応をメイラード反応といいます

なお、メイラード反応は高温下ではない場合でも生じます

体内で余剰の糖と身体組織のたん白質が結び付く『糖化』反応がその一例です

この場合は、血管や皮膚の柔軟性を損い、皮膚にシワや褐変(くすみやシミ)を生じるなど『老化』の要因となります

このため、糖の摂り方(タイミングや分量)を調整する必要があります

化粧品成分としてのスクロース(化粧品成分名:スクロース、医薬部外品:白糖)は、 製品の保水や固形石鹸などの透明化を目的として用いられるほか、研磨剤・スクラブ剤としてピーリング化粧品やマッサージ製品などに添加されます

 

 

 

 

 

 

 

 

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