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【皮膚と栄養】640 食品由来の化粧品成分⑪ 炭酸カルシウム

2024.07.18

こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です

化粧品成分には、食品に含まれる成分が抽出・精製され、広汎に利用されています

数回シリーズで、それらのご紹介をします

今回は炭酸カルシウムです

白色の粉末または結晶で、中性のため扱い易く、安全性が確認されていることから、工業原料や土壌改良、チョークの原料、家畜の飼料、そして食品添加物として使用されます

そして、食品に用いられる炭酸カルシウムの原料は、貝殻・卵の殻・サンゴの骨格・石灰石を原料とする重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウムなどです

(補足:国内には炭酸カルシウムを主成分とする温泉があり、この源泉水と重曹を加え焼いた土産品の『炭酸せんべい』もあります)

栄養強化(カルシウム源)として、これらの微粉末がウエハースや卵ボーロ、中華麺等に添加されるほか、膨張剤や練り製品の品質改良などにも用いられています

なお、栄養強化の用途以外で食品に添加する場合は、『膨張剤』などの名称で記載されるため、添加を知らずに炭酸カルシウムの恩恵を被る例が多いです

また、医薬品においても、基剤(ベース)や結合剤等としての用途があります

化粧品成分としては、炭酸カルシウム

(化粧品表示名:炭酸Ca)

(医薬部外品表示名:炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウム、軽質炭酸カルシウム、沈降炭酸カルシウム)

が、製品の増量・賦形(形を作る)・希釈(着色料の濃度の調整)を目的として添加されます

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