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【皮膚と栄養】855 精製食品⑧ 蒸留酒 

2025.06.12

こんにちは ミキ薬局管理栄養士 畠山です。

今回は蒸留酒についてのお話です。

まず醸造酒について大まかにまとめると、微生物の働きにより穀類や芋のでんぷんを糖化させたり、果実を絞って糖分の多い果汁を用意し、これを発酵(醸造)して作ります。

糖質・アミノ酸・ビタミンB群・クエン酸・各種の有機酸・乳酸菌など、さまざまな成分が含まれます。

例えば、日本酒を飲んだ翌日に肌が潤う感じがするのは、アミノ酸や糖質が水分を引寄せることで保水性が高まるため、との研究結果もあります。

なお、醸造で微生物がはたらくことのできるアルコール濃度は20%程度までです。

このため、『もっと強い酒が飲みたい!』という欲求から、製造方法が探求されました。

その結果、『蒸留』の回数によりアルコール濃度を40%から96%にまで高めた蒸留酒が作られるようになりました。

ウイスキー(麦やその他の穀類)、ブランデー(ブドウ)、ジンやウォッカ(穀類)等がその例です。

なお、蒸留の直後は無味・無色で、栄養成分は含まれません。

原料の匂いの成分は芋焼酎のようにアルコールに溶け込みますが、無臭の例もあります。

また、原料によってはそれ自体が芳香とは言い難いものもあります。

そこで、蒸留酒を内側を焦がした樽に詰めたり香草や果皮を漬けて熟成することで、特有の色や芳香や風味が生み出されます。

さらに、薬効があると考えられた動物性(爬虫類・動物の角)・植物性(生薬)原料を浸漬した蒸留酒が、民間薬として利用されてきました。

そして近年は、機能性成分(例:抗酸化機能のあるポリフェノール類など)が注目され、これらを含む原材料を浸漬した蒸留酒も開発されています。

★お酒は人体に有害な面もあるため、栄養・機能性成分の量的な摂取を目的とした飲用は避けましょう

 

 

 

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