健康のレシピ
旬の食べ物(155) 干し柿
2012.11.20
干し柿
田舎家の軒先に吊るされた鮮やかなオレンジ色のすだれ・・・。
冬の風物詩としてイメージされる干し柿は、渋柿を干した食品です。
けれどもただ吊るして干して完成ではありません。
こまめに手間をかけることで、宝石のように美しく、細工菓子のように
上品に仕上り、お歳暮などの贈答品にも珍重されます。
乾燥の工程で、渋み成分であるタンニンがゆっくりと結晶化(黒い
ゴマ粒状)して、渋みが感じられなくなり、甘味が増してゆきます。
皮をむいた表面からは水分が蒸発し、甘さや風味が濃縮されてゆきます。
この時期に高温・高い湿度の条件にさらされると、カビや黒ずみが生じ
て見栄えも食味も悪くなりがちです。
このため、晴天が続き風の強い地域、降雪はあっても低温で空気の乾燥
する地域、等が干し柿の主要な産地となるようです。
低温・低湿度の環境でゆっくりと乾燥を進めてゆきます。
鳥による食害を防ぐように注意を払うことも必要です。
また、仕上がりの口当たりを均一に柔らかくするため、干す工程で、
何日かかけて柿の実をよく揉み込みます。このとき表面が割れないよう
注意を払います。
干し上がった柿は取り込んでから更に数日乾燥させると、表面に白い
粉が吹いてきます。これは表面に浮き上がってきた果糖の結晶です。
表面が柔らかい干し柿を好む場合は、粉が吹く前の状態
でセロハン等で個装し、保管します。
市販品の製造工程には、これに燻蒸加工による殺菌や
色止め処理が加わります。
このため、自家製の干し柿は見た目の良さでは市販品にかないません。
けれども、かけた手間はそのまま食感や美味しさに反映されます。
食物繊維やカロテン、カリウムや糖質といった栄養が詰まっています。
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