たべ新聞

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健康のレシピ

最近の注目食材⑬ 低糖質食

2015.01.22

 現代の生活は体を動かす機会が少なく、食物から摂った糖質がエネルギー源として余剰気味です。

 このため、食後血糖値の上昇は、体脂肪の合成・動脈硬化・肥満など、健康上の多くの不安を招きがちです。

 病気や老化の防止、美容への強い願望から、糖質の少ない食品や食べ方への関心が年々高まっています。

 

 糖質を減らしたパンや菓子、甘味料などが続々と開発され、結構な高価格で販売され、大規模な

「低糖質市場」が作られています( 不安が必要以上にあおられている傾向もみられます)。

 

 

 日本人が親しんできた和食は、炭水化物(糖質と食物繊維の総称)が「主食」で、穀物を食べるために

おかずを添えます。肉を食事の主役とし、米やパンは添え物になる洋食圏とでは、エネルギー源の栄養の

摂り方が大きく異なります。

 炭水化物を「主食」とする日本人の食べ方では、エネルギー源となる糖質:タンパク質:脂質のうち、

糖質エネルギーの比率が50~60%を占めます(欧米では40~50%台)。

 

 そこで、血糖値の上がり方を調節するには、習慣的に多く摂っている糖質を手っ取り早く減らしてしまえ!

という訳で「低糖質食」が提唱されるようになりました。 

 短期間では、実際に著しい効果が出るとされています。

 けれども、

・肉や魚、卵などのタンパク質の摂取量が増し、腎臓のはたらきへの負担が増す

・主食を大幅に削る食事内容が、通常の献立からかけ離れており、心理的な負担が大きく、続かない

・通常、脳が唯一栄養源とするブドウ糖は糖質以外から確保できないため、心身への負担が予想される

・長く続けると血管がもろくなり、動脈硬化の危険性が増すとされる

といった側面もあります(一部研究中の説を含む)。

 

 原則として、低糖質食は医師の指導のもとで、必要とされた場合に行うことがのぞましい「食事療法」です。

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