健康のレシピ
「〇〇(食品)は体に良い?悪い?」
2018.09.05
「〇〇(食品)は体に良い?悪い?」というご質問を頂く機会が多いです。
答えは「摂り方(食べ方・飲み方)次第で、良くも悪くもなります」です。
*体に良いだけ、 という飲食物はほとんどありません*
例えば甘酒は、同量のおかゆよりやや多めの糖質を含みます。
米飯のでんぷん質を糖に分解してあるので速やかにエネルギー源として吸収出来る点が、
「飲む点滴」といわれる由縁です。
ビタミンB群も豊富ですので、夏バテ対策の栄養補給に適しています。
けれどもこの糖質、吸収が早いために摂り過ぎると飲んだ直後血糖値が急上昇します。
血液中の糖質(血糖)を丁度良い量に調節したいので、
人の体は余ったエネルギーを安全に備蓄できる成分である、『中性脂肪』に作り換える
ように働きます。この働きが不十分な場合、血糖値の高い状態が続きます(高血糖)。
毎日愛飲しても良いですが、1回に飲む『適量』が肝心です。
逆の例で塩・油・肉・バター・菓子・糖質などの『悪者扱い』が流行る事があります。
けれども・・・
*体に悪いだけ、という食べ物もほとんどありません*
禁止する必要は無く、体に良い作用を発揮させ、悪い作用の発現を抑える『適量』
の範囲で摂れば良いのです。
病気の際の食事療法の考え方も、
糖質・脂質・タンパク質・カリウムをはじめとする各種成分は、
『摂ってはいけない』のではなく、
『体の状態にあわせた許容量(適量)で、日々継続して食事をする』ことがキホンです。
(注:アルコールは飲食物ではなく「薬物」と考え、ここには含みません)
例えば豚脂や牛脂、バターといった動物性油脂は、敬遠されがちですが
ビタミンAなどの脂溶性ビタミンを含み、これらの体内への吸収を助けますし、
加熱した際に料理の風味を格段に良くし、食事の満足度をぐんと高めます。
美味しく、適量で、毎日の食事を楽しみたいものです。
『何をどれだけ食べたらよいか』『どれ位が適量か』は皆同じではありません。
ミキ薬局の管理栄養士にお気軽にご相談下さい。
マンツーマンでじっくり、栄養相談を承ります。
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