健康のレシピ
コレステロールが高い方が長生きって、ホント?
2018.10.01
こんにちは ミキ薬局管理栄養士の畠山です
世の中には、魅力的な健康情報が紹介されています。
健康づくりのやる気スイッチが入りますね!
でも・・・ちょっと待って下さい! 時々、あれあれ?という情報も紛れています
数字やグラフを根拠に解説されると、つい正しい情報、と信頼しがちですが、
この数字、
たとえ悪意が無くても、伝える側や受け取る側の期待・希望によって
解釈が変わってしまうことがあります。
その解釈によっては、せっかくの情報が健康を損ねてしまうかもしれません!
例えば、『統計上、総コレステロールの数値が高い人の方が長生きだった!』
というもの。
これを
「コレステロール値がちょっと高めの方が、健康に良いね? 安心したワ♪」
「コレステロール値が低いと長生きできないなら、好物の卵、たっぷり食べましょ!」
などと解釈する風潮がありますが・・・ちょっと待って下さい!!
私たちは体内で、コレステロールは食事から摂取する量の数倍を作り出しています。
主に肝臓で合成します。
この肝臓が病気になり、病状が進むと、コレステロールをそれまでのように
合成出来なくなり、その結果、総コレステロール値が低下してゆきます。
その肝臓の病気は、肝臓病・肝臓がん・肝硬変など。
・・・いずれも、早期の予防や適切な治療が必要な、命に関わる病気です。
「コレステロールの値が低いと長生きできない」 のではなく、
「統計上、死因となった疾患には、コレステロール値が低下する例が多い」 のです。
また、この統計上の数字は、長生き=健康 を示すものではありません。
健康に長生きをするためにコレステロールの摂り方を考えるならば、
自分の脂質代謝の力に見合う摂り方をしなければなりません。
最近数値が基準値から外れてきた(代謝が変化してきた)なら、
食習慣を振り返る・食事からの摂取量を控えめにする・排出を促す・・・など。
たくさんの健康情報から、自分に合ったものを探して活用するには、
「この情報は大丈夫かな?」 という「?」を持つ事が大事です
迷ったら、専門家に相談しましょう!
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