健康のレシピ
【食品の成分表示】お酒のアルコール量
2021.03.15
みなさんこんにちは! ミキ薬局の管理栄養士畠山です。
(成人の)みなさんは、普段お酒を召し上がりますか?
お酒を楽しむ習慣のある方には、『休肝日を設け、適量の飲酒を』と勧められます。ナゼでしょう?
お酒(アルコールを1%以上含む飲料)は、脳に作用してリラックス状態をもたらすなど、私達の心の健康に
大きく寄与しています。
けれども体にとっては本来有害な物質であるため、肝臓で代謝し無害な物質に作り替える必要が有ります。
また、肝臓が処理できる1日のアルコール量には限度があり、処理のために肝臓には余計な負担がかかる
ため、休肝日を設けることも必要です。
厚生労働省は健康増進施策「健康日本21」のガイドラインの中で
「通常のアルコール代謝能を有する 日本人においては、
節度ある適度な飲酒 として、1日 平均 純アルコールで20g程度である。」と適度な飲酒量を示しました。
これはアルコール摂取量と死亡率の関連の疫学研究結果を根拠とした数字です。
(下線部の表記のようにあくまで平均値で、個人差が有ります。例えば体重当たり同量のアルコールを摂取した場合、女性は男性よりもアルコールを代謝するための体内の水分量や肝臓の重量が少ない為、アルコール代謝速度が遅く、臓器障害を引き起こしやすいと考えられます。このため、上の目安量のさらに2/3~1/2程度が望ましいともされています。)
これは1日の飲酒量
・ビール中ビン1本 ・日本酒1合 ・チューハイ(7%)350mL缶1本 ・ウィスキーダブル1杯
などのいずれかに相当します。
けれども、市販酒類のアルコール量はほとんどが濃度(%)で表示されており、純アルコール量を把握
しにくいのが現状です。
このため消費者が適正な飲酒量を把握できるよう、酒類のメーカー各社が自主的に近年中のグラム表示開始
に向けて動き始めているそうです。
お酒は体調が悪いと美味しく飲めません。適量を守り、長く楽しく、嗜みたいですね!
*服薬治療、食事療法などで禁酒・節酒指示を受けている方は、必ず主治医の指示を優先しましょう!
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